日本の人気ストリートブランド「APE」は今や世界的な人気にまで成長し有名ブランドとのコラボレーションバッグを出すなどその飛躍ぶりはストリートから生まれた物としてはかなりの飛躍だといえるだろう。APEの創設者でるNIGOは最近では「テリヤキボーイズ」と言うHIPHOPグループを結成し人気ラッパーのカニエ・ウェストをフューチャーしたり日本のHIPHOPシーンをも変えようとしている。そして今年の2月ユーチューブでそのテリヤキボーイズの曲に対して不満を抱いたラッパー「SEEDA」がDISソングをテリヤキボーイズに向け口撃!テリヤキの楽曲「シリアスジャパニーズ」の歌詞にSEEDAとOKIの曲「栽培マン」の歌詞を引用したような言葉の使いまわしがあったりアウトロでコソコソ何かを言っているという事で怒りを感じ制作された「TERUYAKI BEEF」はHIPHOP好きの間で話題になった。

元々HIPHOPと言うジャンルが生まれた土地であるアメリカでは日常的に有名ラッパー同士のBEEFが行われているのだ。それがHIPHOPと言うジャンル独特のものであり醍醐味でもありユーザーはそれをエンターティメントとして楽しんでいる。日本でもZEEBRAがドラゴンアッシュのボーカルKENZIへのディスソング「公開処刑」発信したもののアンサーソングはなく、BEEFというより弱いものイジメ見たくなり不発だった過去がある。今回のテリヤキビーフもアンサーソングをワクワクしながら待っていたHIPHOPファンも多かったのではないだろうか。しかし曲でのアンサーは無く、テリヤキボーイズのメンバーでもあるバーバルが司会をしているポットキャストでのネットラジオ番組にSEEDAをゲストで呼ぶという和解策に出た事で「もうアンサーソングは無いな」と落胆した人も多いのではないだろうか。番組の内容も理屈っぽいバーバルのトークがダラダラ流され、「曲で返して欲しかった」と言うSEEDAの意見も煙に巻くかのような曖昧な返答ばかり。SEEDAがフリースタイルをキックするとバーバルも「Ah〜Yh〜」というばかりで返答も出来ずSEEDAに割り込まれる始末!とてもフリースタイルと呼べる物ではなく後味の悪い物になっただけの番組で終了した。結局商業的なHIPHOPな感じで終わってしまいアメリカのDISのように人間の本音が曲に乗せてぶつかり合う様をSEEDAとOKIのDISソングが良かっただけに期待したのだか完全に一方通行で終わってしまった。しかもなぜバーバルしか出てこない?と言う言われっぱなしで何事も無かったかの様な他のメンバーは一体なんなんだ?アンサーソングの一曲で返せばメジャーで知名度もそれなりに高いメンバーの揃ったグループなのだから話題になったのになぜそんな簡単な事が出来ないのかユーザー側からしてみれば「大人の事情」とか考えるか単に返す言葉が無いのか?エンターティメントとして人を楽しませることの出来る格好のチャンスを逃しているのではないだろうか!?

そして6月に入り、ギネスと言うラッパーがSEEDAがテリヤキにビーフした事をネタにDISソングをユーチューブで配信した。[なぜ今頃?」と思った人も多いはずだがとりあえずそれはいいとして、ギネスのDISの思いは人気HIPHOP雑誌ソースマガジンからSEEDAがテリヤキバーガーをカブりついている写真を表紙で使いたいというオファーをSEEDAが断り、その事に起ったギネスがSEEDAへ向け曲を配信したのだ。その曲を聴いたSEEDAはすぐさまアンサーソングを配信。最初のDISから1日もたたないうちにアンサーソングをしてしまうことも驚き!その内容は個人的な意見ですが完全にギネスの負け・・・・。ギネスと言うアーティストは個人的には嫌いではなかったので正直その内容にはガッカリした。そこでやめておけばいいものの2曲めの曲を有名なジャパニーズクラシックの名曲トラックに載せ配信したのだが、またもや完全に完敗!「このバカっ」とはリリカルなラッパーは絶対に使わないような小学生レベルな言葉を使っているで聞いているこっちが恥ずかしくなるような内容・・・・。ギネス初のアルバム前に話題正を考慮していのDISだったのに買う人減ったんじゃないの?と思うくらいだ。なんか僕がギネスをDISっているみたいだけど、客観的に見ているユーザーからしてみればこんな物だろう。

そしてポットキャストに呼ばれなかったOKIがテリヤキボーズに対してソロでDISソングを配信しそのスキルの高さから話題をよんだが、またもやテリヤキからのアンサーソングは無く完全に放置プレイされっぱなしだったがそのスキルの高さは見せ付けられたと言う点ではプラスになったのではないだろうか。

日本のHIPHOPも一昔前とは比べ物にならないくらいに成長していてテリヤキボーイズやリップスライムのようなグループが貢献している事は間違いないことであり、こういった人が新たなユーザーを開拓している事は事実!アメリカのように10位以内にHIPHOP曲が5曲チャートインなんていう時代も近いうちに実現しそうな勢いのあるジャンルであることは間違いないでしょう。


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